こんにちは、はるなです。
WWDC2022の基調講演が終わりました。新しいMacBook Air、13インチMacBook Pro、iOS 16、iPadOS 16、macOS Ventura、watchOS 9を発表。
iPadOS 16で、ついにM1 iPadにしかできない機能が発表されました!
今日はWWDC2022で発表された「iPadOS 16の魅力」をまとめます。
iPadOSパートは1:29:44からです。(ただしiOS共通の機能などもあるので、そこは前半パートで紹介)
📢 お知らせ
ついにM1 iPadならではの機能がこの秋登場!
2021年5月のM1 iPad発売からずっと言い続けていたことなんですが、M1の性能を活かせるOS機能やアプリがないことが不満でした。
ついにiPadOS 16から、M1 iPad限定でできることが増えます。
「ステージマネージャ(Stage Manager)」の登場です。
ステージマネージャによってアプリのウィンドウサイズを好きなサイズに調整できるようになります。またウィンドウ同士が重なり合うようなワークスペースが実現します。
他にも共同編集ができるホワイトボードのような「Freeform(年内に登場予定)」などの紹介もありました。FreeformはスケッチやメモなどApple Pencilメインの使い方が想定できるので、iPad向けの新機能です。
ステージマネージャ(Stage Manager)でできること
ステージマネージャの登場で、新しいマルチタスキングの方法が誕生します。
今まではSplit ViewやSlide Overといった、iPadの画面全体を分割したり、サイズ固定のフローティングウィンドウによるマルチタスキングでした。
ステージマネージャを使うと、ウィンドウサイズを自由に調整でき、左側に複数アプリのウィンドウが表示されているので、アプリ切り替えもワンタップです。
さらにドックも常に表示されています。(現在のMac画面そのもの)
詳しい説明はありませんでしたが、ディスプレイのサイズ調整モードも追加されます。ディスプレイのサイズ調整モードを使うと、画面上の作業スペースを広げることができます。
Macの場合ディスプレイ設定でサイズ調整が可能です。
たとえば、スペースを拡大するとアイコンや文字は小さくなりますが、かなり広いスペースで作業ができます。物理的な画面サイズは変わらないので、文字などは小さくなりますが、表示できる情報量は増えます。
同じ状態でスペースを縮小すると、文字サイズは大きくなりますがウィンドウが重なって見える情報は少なくなってしまいます。
iPad Airや11インチのiPad Proよりも、画面サイズの大きな12.9インチのiPad向けの機能なのかなという感じです。
ステージマネージャおよび、ディスプレイのサイズ調整モードはM1 iPadでのみで使える機能です。
ステージマネージャでは、iPad ProやiPad Airを最大6K解像度の外部ディスプレイと一緒に使えます。iPadと外部ディスプレイの両方に複数のアプリを表示し、2画面でファイルやアプリのドラッグ&ドロップが可能です。
🤔 なぜ新しいiPad Airは6K出力ができてiPad miniはできないのか?
デモではProcreateを使って描いたイラストを、そのままダイレクトに外部ディスプレイ上にあるKeynoteに貼り付けていました。
iPadと外部ディスプレイを合わせて同時に最大8つのアプリケーションを画面上で使えます。外部ディスプレイを使えば、より快適にマルチタスク作業が行えそうです。
他にも、「MacではできるのにiPadではできなかったこと」を減らすためにリクエストの多かった機能導入も行われます。
デスクトップクラスのアプリケーション導入
現在Apple標準メモに検索機能はありますが、置換機能はありません。
iPadOS 16では検索と置換が使えるようになります。
ファイルやPagesなどのアプリケーションで、みんながよく使う一般的なアクション「複製、名称変更、移動、書き出し、プリント」が簡単に選べるようになります。
対応アプリならツールバーのカスタマイズも可能に。
自分のよく使うメニューをツールバーに設置できます。
ファイルアプリ関連では、ファイル拡張子の変更やフォルダサイズの表示が可能になります。
発表にはありませんでしたが、メモアプリの描画機能やスマートフォルダなんかもより使いやすくなりそうです。
Live Text関連もアップデートされているのですが、そもそもまだテキスト認識機能が日本語対応していません。昨年iPadOS 15リリースと同じタイミング(英語・中国語からは1年遅れ)でScribbleが日本語対応したのと同じく、今年もiPadOS 16リリースと同じタイミングで(1年遅れで)Live Textも日本語対応します。
姿形がそっくりなMacBook AirとM1 iPad
WWDCはOS関連の発表がメインですが、一部新製品も発表されました。M2チップの搭載された新しいMacBook Airと13インチMacBookです。
新型MacBook Airの製品画像を見ると、ほとんどMagic Keyboardを取り付けたiPadに見えます。
新型MacBook Airは厚み11.3mmで、現在のiPad Pro 12.9インチ+Magic Keyboard(背面ない状態)とほぼ同じ厚さです。デザインも板状になっていて、かなり見た目がiPadライク。
新型MacBook AirはM2チップに合わせてデザインが一新され、重さ1.24kgの厚さ11.3mm。(M1 MacBook Airは重さ1.29kg、厚さ16.1mm)
ディスプレイは13.6インチのLiquid Retinaディスプレイで500ニトの輝度です。(M1 MacBook Airは400ニト)
iPad Pro 11が最大輝度600ニト、iPad Airが500ニトなので、iPad Airと同じ明るさです。(iPad Pro 12.9はLiquid Retina XDRディスプレイで標準1000ニト、最大輝度1,600ニト)
iPadOSの進化によりiPadをMacのように使えるようになってくれば、姿形だけでなく中身もより似てきます。
ただし現時点ではまだ決定的な違いとして、Apple Pencilが使えることや、キーボードを取り外した状態で使えること、画面全体タッチ操作が可能なところはiPadにしかないメリットです。
キーボードを取り付ければMacのように使えて、キーボードを外しApple Pencilだけで使えば今までのようなiPadならではの使い方ができる。新しいiPadOSによって、よりハイブリッドな使い方ができそうな気がしています。
今まで「iPadにはできないこと」があるから「Mac」を選んでいた人たちも、iPadOSの進化によって、選択肢が広がりそうです。
ということで今日は「M1 iPadの可能性が広がりまくりそうなiPadOS 16の魅力」というお話でした。
パブリックベータ版は7月にリリースされるので、試してみたいなという人はチャレンジしてみてください。ただしパブリックベータ段階のOSはめちゃくちゃバグが多いので、メインマシンには入れないほうがおすすめです。
パブリック・ベータ・ソフトウェアはAppleの機密情報です。スクリーンショットの公開や投稿は禁止されています。(ただし、Appleがパブリック・ベータ・ソフトウェアに関する技術情報を公開した場合、その情報は機密扱いではなくなります)
ベータプログラムに参加する人は自分自身で利用規約をしっかり読んでね。
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仮想メモリが使えるようになるのはいいんですが、そもそも搭載メモリ16G全部使えるようになるんですかね?
テキスト認識はiPadOS 16、iOS 16で正式日本語と韓国語を含む9ヶ国語サポートとありました。
https://developer.apple.com/videos/play/wwdc2022/102/