📡🤔 M5 iPad Proで何が変わったのか?
M4からの変更点と買い替え基準をまとめました
🍁こんにちは、はるなです。
今日は「M5チップを搭載した新しいiPad Pro」についてまとめます。
10月16日に発表、予約が開始されたiPad Pro(M5)について、N1チップ・C1Xモデム・より高速になったメモリ帯域幅の3つの視点から、公式情報をもとにわかりやすくまとめます。
驚くほど見た目は変わっていません。多分実物を見てもM4とM5の見分けはつかないと思う。
すごく雑にまとめると、M5チップはNeural Acceleratorを備えた新しいアーキテクチャが採用され、AIワークロードのGPUパフォーマンスが大きく向上しています。つまりAI系の作業に強いモデルになったということです。
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📶✨N1チップによって何が変わるのか?
iPad Pro(M5)、見た目は前モデルと全く変わりません。サイズと重量はもちろん、カメラやディスプレイ性能に関しても変化はありません。
変更点は、M4からM5チップになったことと、新しくN1チップが搭載されたこと。あと、セルラーモデルのみですがC1Xモデムが入ったことでM4搭載のiPad Proよりも最大50パーセント高速なモバイルデータ通信パフォーマンスを実現します。
N1チップは、Appleが設計したワイヤレスネットワークチップです。Wi-Fi 7、Bluetooth 6、Threadを利用可能にします。主にインターネット共有やAirDropなどの機能の全体的なパフォーマンスを向上させます。
Wi-Fi 7対応:理論速度は最大46Gbps。Wi-Fi 6E(M4モデル)よりも約4倍速く、レイテンシも低下。クラウド作業や大容量データ転送がより快適になる。
Bluetooth 6対応:次世代規格で、ロスレス音質のワイヤレス再生や低遅延オーディオ伝送が可能に。
Thread対応:スマートホーム機器との直接通信をサポート。Matter規格のデバイスともつながりやすくなる。
多分目に見えるほどの違いは出ないと思うけど、見えない部分で快適さを支えてくれる要素です。
📡📱C1Xってなに?
新しいiPad Pro(M5)のセルラーモデルは、通信モデムがQualcomm製からApple独自の「C1X」モデムに置き換わりました。
これにより、通信速度が最大50%向上し、アクティブ通信時の消費電力が最大30%削減されます。
つまり、5G通信時でも発熱やバッテリー消費が少なく、持続的に安定した速度を出せるようになります。Wi-Fiモデルを使っている人にはピンとこないかもしれませんが、セルラーモデルを使っていて、外でバリバリ使う人には恩恵があると思います。
元々、iPadは他の製品シリーズと比べても電池の持ちがいい方ですが、C1Xモデムになったことでより電池の持ちが良くなりそうです。ただしWi-Fiモデルの人には全く関係ない話になっちゃいます。
Mチップ・N1チップ・C1Xモデムなど完全自社設計の方向に進んでおり、ハードとソフトを統合することで、iPad全体の電力効率や接続安定性が向上しています。
さらにM5チップモデルは高速充電に対応しているので、約30分で最大50%充電可能です。(60W以上供給できるUSB-C電源アダプタを使用した場合のみ)
M4モデルはおおよそ 最大 ~35W 前後 の充電入力が可能、というのが通説になっているので、50%充電にかかる時間は約 37分、30分でおおよそ 35〜45% 程度の充電増加が期待できそう、というところ。ちょっとだけ速く充電できる感じかな。
⚡️メモリ帯域幅の拡大による速さの違い
ユニファイドメモリ帯域幅の増加により、ストレージの読み書き速度の高速化、標準ユニファイドメモリの増加、高速充電への対応といったiPad Proの新たな機能向上により、全体的な速度と反応がさらに加速します。
M4 iPad Proのメモリ帯域は120GB/sでしたが、M5では153GB/sになり、約30%の拡大です。
さらに、256GB/512GBモデルのみメモリ容量が8GB→12GBに増量されています。
この帯域幅アップの効果は、主に3D系・AI系、動画編集などの作業で特に感じられるはずです。より多くのアプリ間でマルチタスクをこなしたり、負荷の高いゲームをプレイしたりすることができます。
メモリ帯域は、CPUやGPUよりもAI処理やグラフィック作業のボトルネックになりやすい部分です。153GB/sはMacBook Air M3を上回る速度で、iPadとしては過去最高レベルになりました。
ただし、帯域幅の数字だけ見るなら、M4 Proチップは273GB/sのメモリ帯域幅、M4 MAXチップは410GB/sのメモリ帯域幅を持っています。あくまで前モデルのiPad Proと比べると速くなっていると言えるだけなので注意してください。この辺は見事なAppleマジック。
👤どんな人におすすめか
M5 iPad Proは、AI時代に最適化されたiPadです。
次のようなユーザーに向いています。
AI生成(画像・文章)やApple Intelligenceを本格活用したい人
3Dレンダリングを行う人や、Final Cut Pro、DaVinci Resolve for iPadなどのクリエイティブ系アプリを使う人
外出先で高速通信・低消費電力を重視する人
M4からの買い替えはあり?
結論から言うと、M4 → M5の買い替えは現状「なし」 です。少なくとも私は買い替えは見送ります。
理由はiPad Pro(M4)はあまり外で使うことがないので、セルラーモデルではなくWi-Fiモデルであること。AIを使った作業は行なっているが、iPadでそこまで負荷のかかる作業をしていないことが主な理由です。
私の場合、iPad Pro(M4)は仕事場に据え置き、外ではiPad mini(A17 Pro)のセルラーモデルとiPhone 17 Pro(A19 Pro)で作業をすることがほとんどだからです。
メモリ帯域とAI性能に魅力を感じるなら買い替え価値あり
通信・接続面の安定性(Wi-Fi 7/C1Xモデム)を重視する人にも◎
使用用途がノートアプリやブラウジング中心ならM4で十分
つまり、「AIをめっちゃ使う人」「主に外で使うことが多い人」「高負荷がかかるアプリを使う人」には明確な進化を感じられるが、ライトユーザーにはそこまで明確な違いは出ないという予想です。ミドルユーザーは使うアプリや使い方によっては恩恵があるかもという感じです。
ただし、M1チップモデルより前のモデルを使っている人は、M5に買い換える価値が十分あると思います。
M1チップモデルの正確な「メモリ帯域幅(GB/s)」はAppleの公式仕様表でも公開されていませんが、M1チップ全体(Mac/iPad含む)の帯域幅が公開されており、それを参考に推定される数字として、M1 SoC は、LPDDR4X-4266 を使用し、128ビットメモリ・バス構成で 約 68.3 GB/s の帯域幅があるといわれています。なので今回のM5チップと比べると2倍以上の速さになっていると言えます。
また、M4モデル以降のiPad Proはめちゃくちゃ薄くなっているので、その点でもおすすめできます。
今のiPad Proは、話題のiPhone 17 Airよりも薄いんですよ。iPhone 17 Airは厚さ5.64mm、11インチのiPad Proは厚さ5.3mm、13インチのiPad Proは厚さ5.1mmです。0.3から0.5mmというわずかな差ですが、iPad Proの方が薄いんです。
M5 iPad Proは、特にAI処理に強いモデルと言えると思います。ただし本気でやるんだったら、もっと上のモデルチップが存在しているので、そっちを選んだ方がいいとも思います。
あくまでこれはスペック表から読み取れる内容だけで話しているので、もしかしたら実際に使ってみたら違ってくるかもしれませんが。
予約注文はすでにスタートしていて、10月22日発売です。
ということで今日は「M5のiPad Proを買う人ってどんな人かいまいち想像できなくて…あんまり売れそうな感じしないんだけどな」というお話でした。









