デジタルノートに慣れる為にはデイリーノート「だけ」を使う
どこになにを書くか問題はデイリーノートですべて解決する
👋こんにちは、はるなです。
今日は「デジタルノートに慣れるためのシンプルな方法」について紹介します。
「Obsidianを使い始めたけれど、結局どこに何を書けばいいのかわからなくて挫折しそう……」 「ネットで見かける複雑な活用術を見て、自分にはとても使いこなせないと思ってしまった」
そんな悩みを持っている方は多いのではないでしょうか。多機能で自由度が高いツールだからこそ、最初の一歩をどこに踏み出せばいいのか迷ってしまいますよね。
でも、実は「ある一つのルール」を決めるだけで、その悩みはすべて解決します。
ごりゅごさんの連載「はじめてのObsidian」第3回目は、そんなデジタルノート初心者の方にこそ読んでほしい、デイリーノート「だけ」を使った活用術をお届けします。
デジタルノートを「何に使うのか」
ここまで「なぜObsidianというツールをオススメするのか」という話を整理してきました。
ここからは、前提ではなく、具体的にObsidianをどんなふうに使っていくとよいのか、という話を進めていきましょう。
そのためには、具体的にデジタルノートを「何に使うのか」という問題を考えなければなりません。
極端なことを言えば、日常生活で「ノート」なんてものはなくても、日々の生活はできるし、仕事だってこなせる。
個人的には、生活でも仕事でも、ノートがあるに越したことはないとは思うんですが、それを何に使うのか。どう使えば便利になるのか、というのは(ノート好きの人びとにとっては)永遠に考え続ける価値のある問題です。
実はこの問題の半分は「実際にノートを使っていく」ことで解決していくものでもあるんです。
というよりも、ノートを何に使うのかという問題は、実際にノートを使わない限り「絶対に」わかるようにならない、とさえ言えるでしょう。
もちろん、何に使うか、明確な目的があるのならば、その目的で使っていくことが一番便利であることは間違いありません。
ただ同時に、面白そうだから使ってみたいだとか、こういうツールがあれば何かが便利になる気がするから使ってみたい。今までノートを上手く使えなかったけど、今度こそうまく使えるようになりたい。
そういう時にも、結局重要なのは「書く」ことです。
でも、いきなり書くといわれても、どこに何を書けばいいのかわからない。紙のノートは基本的に1冊ノートを用意すれば、どんどんページを開いて続きを書いていけばいい。
しかしデジタルのノートは、よくも悪くもノートひとつひとつがばらばらです。だから、何か「書く」時には新しい「テーマ」を見つけなければならないような気がしてしまいます。ましてや、ノートに何かを「書く」ということに慣れていない場合、自分が書きたいテーマ、考えたいテーマを見つけること自体が簡単ではありません。
で、結局書くことが見つからずになにも書くことがないまま日々が過ぎていき、という流れになってしまうわけです。
「日付」をテーマにしてそこに全部書けばいい
この「書けない問題」をどうするか。
現代的なノートアプリには、この問題に対する答えとして「デイリーノート」という解決法が用意されています。
デイリーノートを一言で説明するならば、日付ごとに1つずつ用意される専用のノート。どういう方法でこのデイリーノートが使えるのか、というのはノートアプリによって違いますが、Obsidianの場合は、特定の場所で、特定の命名規則(例えば、「daily/YYYY-MM-DD.md」のようなファイル形式です)に従ったノートが勝手にデイリーノートだと判定されます。
細かな仕様や設定についてはここでは触れませんが、まあとにかく、どこに書くか迷うくらいなら「今日」のページを作って、今日のことは全部そこに書いたらいいじゃん、という思想のもとに生まれた手法。非常にシンプルながら、実に洗練された、整理せずに整理ができる、ということを実現している記録の方法でもあります。
日付というのは非常に強力な整理の手法です。私たちの日常にあまりにも当たり前のものであるため、見過ごしがちですが、これこそが意識せずとも誰もが使える「最強のインデックス」なのです。こんなもので「整理」ができるとは思わないでしょう。
しかし、暦というのは農業をするために人類が「発明」したものです。日付という感覚をほとんどの日本人が当たり前に意識するようになったのは、おそらく明治時代以降。
「あれ、去年の今頃って何に悩んでいたんだっけ?」「この問題、前に一度解決したはずなのに、どうやったんだっけ?」——こうしたことを当たり前に思い出せるのであれば、ほとんどのノートは日付だけで整理していてもなんとかなる、ということでもあるのです。
Obsidianにも、この「デイリーノート」という機能は用意されており、手軽にデイリーノートは使い始められるようになっています。
Obsidianの使い方、というと、ものすごくいろんな機能があって、それを使いこなさねばならない、と思う方も大勢いるかもしれませんが、そんなことはありません。
世の人びとが発表している「俺のノートの使い方」「俺のObsidianの使い方」というのは、私自身を含めて、ほとんどの場合「複雑すぎ」です。
もちろん、長く使い続けて、少しずつ自分なりの使い方が見つかって、自然に「複雑なもの」になっていくのはある程度普通に起こることだけれども、それは決して「誰でも気軽に導入できるもの」ではない。
熟達した人、慣れた人のやりかたというのは、もちろん参考になる部分はたくさんあるんだけれど、いきなりそれを全部真似しようとしても、設定それ自体が煩雑だし、どのように使うのか、ということも要素が多すぎて複雑すぎる。
さらに言えば、ツール(道具)なんてものは人によって合う・合わないがあるもので、ものすごく頑張ってObsidianを設定したのに、どうもしっくりこなくてほとんど使わないようになってしまった、なんてことになってしまったらとても悲しい。
だから、難しいことは気にせず、まずはデイリーノートさえあればいい。これさえ使っていれば、大抵のことは整理しなくても、整理された状態になる。
デジタルノートを長く快適に使っていくためには、まずはシンプルで信頼できるシステムを作ることこそがもっとも重要なことなのです。
では、このデイリーノートには、具体的にどんなことを書いていけばいいのか。
それは、次回以降にまた少しずつ紹介していきます。
また、この「書いて考える」という行為をスムーズに始めるための一つの実践的なアプローチとして、とにかくObsidianを使いはじめたい、という方に向けた「アトミックシンキングワークシート」というものも用意しています。
Obsidianでアトミック・シンキングを実践するためのテンプレートを作りました - by goryugo
これは「Obsidianを使って、書いて考える」ということをテーマにしたものですが、よろしければこちらもご利用ください。
ということで今日は「デジタルノートに慣れるためのシンプルな方法はデイリーノートだけを使うこと」というお話でした。
👠編集後記:
毎月1本、お互いのニュースレターへ寄稿し合っています。私の書いたObsidianの記事も「✉️ナレッジスタック」で配信されているので、よかったらそちらも読んでみてください。現在は毎月1本「生成AIと考える技術」という新しいシリーズで書いています。
アナログノート時代からずっとデイリーノートシステムを使っています。使うツールはその時々で変わりますが、2026年1月現在はObsidianとGoodnotes+Day Oneを併用して運用しています。
PCに向かって作業している時は基本的にObsidianに作業メモを書きながら進めます。Obsidian内にはアウトプット用の原稿ファイルも全て入っているので、記録と原稿ファイルを開くがセットになったようなイメージです。
下記記事のObsidian画面構成やデイリーノートシステムに必要なプラグインを見てもらえるとわかりやすいと思います。
ここから先は有料エリアです。
有料エリアでは、記事で紹介したデイリーノートの思想をさらに一歩進めて、私(はるな)が実際にObsidianで運用している具体的なシステム構成を紹介します。
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