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手書きの3割をiPadで書くつもりが7割がiPadになった
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手書きの3割をiPadで書くつもりが7割がiPadになった

物書きの倉下忠憲さんへのインタビュー

iPad Workers Podcast 第11回は物書きの倉下忠憲さんへのインタビューです。📘すべてはノートからはじまる あなたの人生をひらく記録術を出版されたばかりの倉下さんに「iPadで【ノーティング1】がどう変わったか」についてお話を伺いました。


iPad活用のヒントになる情報をお届けする「🎧iPad Workers Podcast」

毎週、木曜日配信予定のポッドキャスト番組です。
リクエスト・感想などは #iPadWorkers のハッシュタグを付けてツイートお願いします。

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インタビュー内容まとめ

ポッドキャストで話したことをざっくりとまとめたいと思います。

Apple Pencil 1本で済むことが便利

第2世代のApple Pencilには、ペン先の方をダブルタップすることで、ツールの切り替えが可能です。

この機能を使えば、ペンツールと消しゴムツールの切り替えがとても簡単に行えます。PDFの確認作業のような、赤字で修正内容を書く→書いた文字を消すというシンプルな作業が繰り返される場合に、Apple Pencil第2世代のダブルタップでツールが切り替えられると作業効率がかなり上がります。

Apple Pencilのダブルタップ設定

設定>Apple Pencilからダブルタップした時の操作を設定できます。(アプリによってはアプリ内で別の操作を割り当てられるものもあります)

Apple Pencilの設定
Apple Pencilの設定

iPadの画面でメニューボタンを押してツールを切り替えたり、カラーパレットを開かなくても、ペンだけで操作ができるので慣れるととても便利な機能です。

目的ごとにアプリを分ける理由

全てのデータを1つのアプリに集約できれば、「どこに保存したかな?」と迷う心配はなくなります。ですが、複数のプロジェクトが1つのアプリに保存されている場合、やることを切り替えるたびにアプリ内でノートを探す(ノートを切り替える)作業が必要になります。

目的ごとにアプリを分けておけば、やることを切り替える=アプリを切り替えるなので、スムーズです。また、気分の切り替えがしやすいことや、アプリを開いた瞬間からすぐに前回の作業が再開できることもメリットです。

複数のアプリを使っていても、大きなくくりで言えば「iPad」1つに集約されているとも言えるのでそれなりに安心感はあります。

例えば、私は下記のような感じでアプリを使い分けています。

  • 短期メモ→Apple標準メモ

  • 日常・アイデアのメモ→GoodNotes 5

  • 仕事系の資料→Notability

分け方が曖昧だと、どのアプリに保存すべきか?迷うことがあるので、あまり細かく分けないことがポイントです。私の場合は、自分で作成したファイルか、他者から受け取ったファイルかで大きくは分けています。

デジタルデータなのでアプリ間を移動させることも簡単です。短期的なメモだと思って作成したメモでもやっぱり残しておきたいなと思ったら、途中で別のノートアプリに保存し直すこともできます。

意識をむける工夫

ノートに書いていたものは多くがiPadに置き換わった倉下さんですが、情報カードは変わらずアナログのまま使用されています。

情報カードはアナログの物質として目の前に置いておけることがメリットで、広い机の上にカードを並べる作業はまだiPadに置き換えられません。いい感じのアプリが存在していないことや、カードを並べて俯瞰できるエリアがiPadの画面サイズに制限されるからです。

デジタルの場合はアプリを開かないと目に入らないけど、アナログの情報カードなら卓上に置いておくことで常に意識を向けることができます。(視界の片隅に入るだけでも効果はある)

デジタルでも目に入るようにするには

iPadでも工夫次第ではアプリを立ち上げなくても、目に入るようにできます。ウィジェットを使えば、アプリをわざわざ立ち上げなくても作業途中の文章や画像を表示させたりが可能です。

秋に登場するiPadOS 15からは画面上の好きな場所にウィジェットを設定できるようになるので、より自由度高くiPadのホーム画面に設置できるはずです。

ホーム画面を編集(アプリがプルプルの状態)で左上にあるウィジェット追加の「+」マークをタップして、ウィジェットを追加します。(ウィジェット一番下の「編集」からでも追加できます)

日記の振り返りなんかもウィジェットを使うことで、かなり高い効果が得られます。

■ 記録や日記は振り返ってこそ意味があるもの

すべてはノートからはじまる

ノート術にとって一番大切なのはそれぞれの人が「自分のノート術」を開発することだと倉下さんは考えられています。iPadでのノートテイキングに関しても、何が正解かは人それぞれです。

アナログかデジタルか?どんなアプリをどう使うのか?どんなフォーマットを使うのか?など、ノート術と呼ばれるコンテンツはどうも細かなところがフューチャーされがちですが、本来は自分の好きなように書けばOKだと思っています。

少なくとも私は紙のノートを完全に廃止して、iPadとApple Pencilだけしか使わなくなってからの方が「書いていく」ことが自然にできるようになりました。

書籍「📘すべてはノートからはじまる あなたの人生をひらく記録術」ではアナログやデジタルといった縛りに関係なく、ノートを使って「書く」こと(正確には書いていくこと)で得られる効果や、ノートの使い方がまとめられています。普段ノートを使っている人だけでなく、これからノートを使ってみたい人や、ノートに苦手意識がある人にもめちゃくちゃおすすめの書籍です。

すべてはノートからはじまる あなたの人生をひらく記録術
  • 第一章 ノートと僕たち 人類を生みだしたテクノロジー

  • 第二章 はじめるために書く 意志と決断のノート

  • 第三章 進めるために書く 管理のノート

  • 第四章 考えるために書く 思考のノート

  • 第五章 読むために書く 読書のノート

  • 第六章 伝えるために書く 共有のノート

  • 第七章 未来のために書く ビジョンのノート

ノートを書くってどういうことなのか?というところから、目的別のノートテイキング技法まで、1冊にギュッと詰まった本になっています。iPadを使ってメモやノートなど、何かしら書いている人にとっても参考になる内容がたくさん詰まっているのでおすすめです。

まだ読み始めたばかりですが、とても面白いです。

📘すべてはノートからはじまる あなたの人生をひらく記録術

☕️1on1 iPadTalk

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『すべてはノートからはじまる』P.35

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